関西空港を拠点とする格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションが、仙台空港を国内第4の拠点空港と位置付ける方針を正式発表した9日、村井嘉浩知事は定例記者会見で「英断に心から感謝したい」と歓迎した。(9面に関連記事)
国土交通省は2016年3月の仙台空港民営化に向け、ことし8月に運営権者を選定する計画。村井知事は「運営権者が決まる前に拠点化が発表され、民営化に弾みがつく」と喜んだ。
2017年夏までの拠点化を目指すピーチは、仙台空港に旅客機1機を夜間駐機させ、国内外の路線を新たに就航させる。
「夜間駐機を2機、3機と増やせるよう航空会社のニーズに合わせ、運営権者と一緒に最大限のお手伝いをしたい」と村井知事は決意を語った。
国交省の認可が必要な空港運用時間の24時間化については、村井知事は「航空会社が飛行機をどう運用したいかが出発点だ」との認識を示した。
その上で「国際便が増えるなど(24時間の)合理的な理由があるなら(県として)周辺の住民理解や、人件費増大などの課題解決に汗をかく」と支援を惜しまない姿勢を強調した。