7月に完全民営化する仙台空港の活性化に向けたフォーラムが3日、仙台市青葉区の七十七銀行本店であった。講演した仙台国際空港(名取市)の岩井卓也社長 は、旅客減少時に着陸料を軽減する制度導入を「順調に行けば(通常10月末からの)冬ダイヤから実行したい」との考えを示した。
岩井氏は質疑応 答で着陸料減免制度に触れ「搭乗率に合わせ料金が上がる仕組みで、多くの航空会社に就航してもらうのが目的。実質値上がりになる会社が出ないよう検討して いる」と述べた。空港からの2次交通では「仙台空港アクセス線の開業でバス路線がなくなったのは残念。早朝や深夜、日本語が話せない人にバスは便利」と強 調した。
岩井氏は出身の東急電鉄で東京・渋谷の再開発に携わった。空港周辺の開発を期待する声には「需要が確信できれば開発余地はあるが、見守っていてほしい。私もそういう点に血が騒ぐが、まずは空港への新規就航を優先する」と話した。
フォーラムは東北経済連合会と同行の主催で企業関係者約370人が出席した。