<仙台空港民営化>SPCは「仙台国際空港」

2016年6月末に予定される仙台空港の完全民営化で、国土交通省から運営委託の優先交渉権者に選ばれた東急グループ7社 が、空港運営に特化した特定目的会社(SPC)を今月初めに設立したことが11日、分かった。社名は「仙台国際空港」で、本社を仙台空港ビルがある宮城県 名取市に置いた。
社名に「国際」を入れたのは、国際線の新規就航に力を入れるSPCの経営戦略を示したとみられる。関係者によると、SPCの役員には東急グループを構成する東急電鉄、前田建設工業、豊田通商3社の幹部3人が就いた。
SPCは12月に国交省と実施契約を締結した後、実質的に業務を行う。来年2月にターミナルビル施設事業を開始し、6月末までに業務の引き継ぎを終える。
東急グループは、格安航空会社(LCC)の小型旅客機専用の搭乗施設の新設やLCC参入を見込んだ航空会社事務所施設の整備など、総額約342億円の設備投資を計画する。
国際線の就航先には、上海や台湾、香港のほかグアムや北京、ソウルなどを想定している。改装する仙台空港ターミナルビルは、東北の特産品を扱う店舗や飲食店を拡充する。

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