仙台市青葉区の西公園で18日、東北6県の桜の名所から譲り受けた桜6本の植樹式が行われた。新たな名所に育てようと、近くの3町内会でつくる「御譜代町まちづくり実行会」(上村甚一会長)が中心となって計画。「東北ふるさと桜並木」と命名した。
桜は、青森県弘前市の弘前公園と山形市の霞城(かじょう)公園のソメイヨシノ各1本と、秋田県仙北市角館、盛岡市の米内浄水場、福島市の大森城山公園、宮城野区の榴岡公園のシダレザクラ各1本。それぞれの根元近くに品種や寄贈元を刻んだ秋保石のプレートを埋め込んだ。
式には実行会メンバーや奥山恵美子仙台市長、小林香福島市長ら約20人が出席。あらかじめ植えておいた桜の根元に土をかけ、並木の整備完了を祝った。
主催者を代表してあいさつした御譜代町商人組合の上村修治事務局長は「西公園のシンボルとして多くの方に愛してもらい、仙台に移り住んで来た人たちが古里を思い出せる存在になればうれしい」と話した。
場所は西公園南側で、仙台市地下鉄東西線大町西公園駅西1出口近く。かつて市天文台があったエリアで、東西線整備に伴い37本の桜が伐採されていた。