サッカー女子、なでしこリーグの仙台レディース(仙台L)を運営するベガルタ仙台(仙台市)は28日、仙台Lの命名権売却とチーム強化の支援を受ける新たなスポンサー契約を、就職情報会社のマイナビ(東京)と結ぶと発表した。契約期間は2017年2月1日から21年1月末までの4年間で、チーム名は「マイナビベガルタ仙台レディース」となる。支援額は命名権料を含め年間最大約1億円を見込む。
28日、ベガルタ仙台の西川善久社長とマイナビの中川信行社長が東京都内で記者会見し、西川社長が「仙台L誕生から来年で丸5年。支援していただけることに感謝し、東日本大震災からの復興のシンボルとして日本、世界に羽ばたくクラブを目指す」と強調。中川社長は「クラブには東京五輪に出る選手を輩出したいという思いもある。協力したい」と話した。
クラブはマイナビを「タイトルパートナー」として、4年間にわたり(1)チーム強化(2)選手育成(3)女子サッカーの普及(4)指導者養成-の4項目で支援を受ける。命名権料とは別に、同社がリーグ戦など各種大会での成績に応じて協賛金を負担する。今後開かれる可能性がある国際大会などで好成績を収めれば、支援額は最大年間約1億円に上る。
仙台Lは、11年の東京電力福島第1原発事故を受けて活動休止となった東京電力マリーゼを引き継ぐ形で発足。12年に初参戦したチャレンジリーグを無敗で制覇してなでしこリーグに昇格した。昨季は同リーグで過去最高の年間2位となり、今季も上位を狙う。
なでしこリーグのチーム名に運営や支援を手掛ける企業名を冠するのは、1部では日テレベレーザ、INAC神戸、コノミヤ・スペランツァ大阪高槻に続いて4例目。西川社長は「仙台Lは自立した経営を目指している。今回のタイトルパートナーはその大きな力となる」と期待感を示した。