仙台市宮城野区の仙台港に石炭火力発電所の建設を進める仙台パワーステーション(PS、東京)は7日、多賀城市の八幡公民館で住民説明会を開いた。市民ら約100人が参加し、健康への影響を懸念し運転延期を求める声が相次いだ。
PS側が、施設の概要や環境への取り組みなどを説明した。大気環境への影響は同市が最大になるとの予測を示しつつ、環境基準には適合するという評価結果を示した。
住民らは「試運転を間近にしての説明会は遅すぎる」「風向きの変化など測定調査は最低1年必要だ」「石炭や石油などを燃焼する火力発電は時代遅れ」などと指摘し、PS側の対応への不信感を強く訴えた。
説明会をもっと開くよう求めたのに対し、PS側は「自治体と検討したい」と述べた。同市での住民説明会は8日にも八幡沖公民館で開かれる。