宮城県水産技術総合センター内水面水産試験場(大和町)が開発したブランド魚「伊達いわな」のPRを強化しようと、町内に養殖施設もある大和町が今月から、数字の語呂合わせで毎月1~7日を「伊達いわなの日」と設定したキャンペーンを展開している。予約なしで食べられる環境を整え、知名度向上を図っている。
伊達いわなは2~3年で通常の倍ほどの体長50センチ、重さ1キロに育つ。試験場がバイオ技術を駆使して開発。県内の養魚場と連携し量産体制を整え、市場に2014年、初出荷された。
キャンペーンは来年2月まで、町内の和食店「八幡はなぶさ」に、町が食材費を支援する形で実施する。刺し身を平日10食、土・日曜20食限定で、780円(税別)で出す。
同店の高平恒司さん(33)は「川魚特有の癖がなく、程よく脂が乗り上品な味わい。イワナは焼き魚のイメージが強いが、ぜひ刺し身を楽しんでほしい」と勧める。
伊達いわなはこれまでも町内の複数の飲食店が提供していた。数量の関係などから予約が必要で、食べられる機会が限られていた。
町は今回のキャンペーンに併せ、伊達いわなを生んだ試験場が町内にあることから「発祥の地」を前面に出したアピールを始めた。「伊達いわな発祥の地 大和町」と記したのぼりやステッカーなどを新たに作り、売り込んでいる。