東北六県商工会議所連合会などは27日、東日本大震災で被災した企業の販路回復を支援する「伊達な商談会」を気仙沼市のホテルで開いた。同市と宮城県南三陸町の24社が、首都圏などから参加した百貨店や商社の仕入れ担当者らに商品をアピールした。
各社はサンマの甘露煮やメカジキの薫製、かまぼこ、気仙沼ホルモンなどの食品を展示。試食してもらいながら味の特徴や商品誕生のいきさつを説明した。個別の商談も行われた。
三越伊勢丹(東京)の担当者は「総菜の種類が多くて驚いた。食べ方の提案や作り手の思いなどがはっきり伝わる商品が良い」と話した。気仙沼市の有限責任事 業組合「Fish Market 38」の福田佳代子さん(33)は「助言を商品づくりや売り込みに生かしたい」と語った。
伊達な商談会が気仙沼市で開かれるのは3年連続。過去2回は成約率が2割前後となり、その後も継続的な商談につなげている。