<作並温泉>「湯の駅」で宮城、山形の物産市

仙台市青葉区の作並温泉の観光交流施設「作並湯の駅ラサンタ」が、宮城、山形両県をつなぐ大動脈、国道48号に面する温泉街の強みを生かし、両県各地の 物産市などを定期的に催すことになった。開館8年目を迎え、魅力向上で集客増を目指す。運営する作並振興協会は「多彩な企画でにぎわいをつくり、温泉や沿 線の活性化につなげたい」と意気込む。第1弾として23日、山形県鮭川村の物産市を開く。
23日は「鮭川きのこ王国まつりin作並」と銘打ち、鮭川村の生産者らが正月料理の材料となるキノコ類や農産加工品を販売する。先着100人になめこ汁を振る舞う。同村は全国屈指のナメコ生産地で、毎年10月に地元できのこ王国まつりを開いている。
ラサンタは2008年10月、作並地区の観光交流拠点としてオープン。市が建設し、温泉関係者や地元住民でつくる作並振興協会が運営を担ってきた。
温泉街に位置し、48号の県境付近を1日約9000台の車が通行するにもかかわらず、PR不足などから利用は低迷。振興協会は今秋、手作り品を販売する「作並手づくり市」や高校生バンドが演奏を競う「作並音楽祭」を初開催するなど、てこ入れに乗りだした。
作並振興協会の工藤秀也会長(75)は「両県の物流を支えた関山街道の歴史を踏まえ、物産市を柱に48号を行き交う車両を取り込んでいく。郷土芸能の上演や広域観光の情報発信にも力を注ぎたい」と話す。
鮭川きのこ王国まつりは午前10時~午後3時。連絡先はラサンタ022(391)4126。

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