<光のページェント>運営費ネットで募集 目標100万円

 仙台市の冬の風物詩「SENDAI光のページェント」の実行委員会が開催費用を工面しようと、インターネットで小口資金を募るクラウドファンディング(CF)に乗り出した。経費増大に伴う厳しい財政事情を受け、初めて実施する。実行委は「みんなで創り上げるページェントでありたい」と宮城県内外に広く協力を呼び掛けている。

CFの目標額は100万円で、1口当たり5000~5万円。今月1日に始まり、15日午後7時現在、17人から総額19万円が寄せられている。締め切りの12月15日午後11時までに目標額に届かないと、出資は不成立となる。
実行委は出資額に応じて特典を用意。ページェントを見下ろせる定禅寺通(青葉区)沿いのビル8階ダイニングバーの特別桟敷席や電飾した「ページェントカー」の乗車券、1分間の消灯後に再点灯する「スターライト・ウインク」の使用権などを企画した。
開催経費は昨年比で5%以上増え、総額1億1000万円を超える見通し。発光ダイオード(LED)電球の補修費用や、期間中の警備費などがかさむという。昨年は約700万円の赤字だった。
実行委は従来の募金や企業協賛だけでなく、新たな資金調達の方策としてCFの実施を決めた。担当者は「光のページェントは善意で成り立っている。多くの人に支援に関わってもらい、みんなで一緒に点灯したい」と期待する。
光のページェントは12月8~31日、青葉区の定禅寺通でケヤキ160本にLED電球約60万球をともす。点灯時間は午後5時半~10時(日曜-木曜)で、金曜と土曜は午後11時まで。24日は午後11時、大みそかは元日午前0時に消灯する。
CFの申し込みは公式ホームページで受け付けている。

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