<全国体力テスト>宮城は改善傾向、過去最高点も 中2女子は全国の伸びに追いつけず

スポーツ庁が20日公表した2018年度の全国体力テスト結果で、宮城県内の小学5年女子と中学2年男女の体力合計点が08年度の調査開始以来、最高点をマークした。小5男子も過去2番目に高く、体力や運動能力の改善傾向が明らかになった。ただ、全国平均と比べ、小5女子と中2男子は同水準だったものの、中2女子は全国の高い伸び率に追いつけず「大きな乖離(かいり)がある」(県教委)のが現状だ。

 実技8種目を点数化した体力合計点(80点満点)で、県内児童生徒の全国順位の推移はグラフの通り。18年度は小5男子34位、小5女子31位、中2男子30位、中2女子39位だった。全国平均より小5男子が0.49点、小5女子が0.10点、中2男子が0.01点、中2女子が1.16点、それぞれ下回った。
 種目別では、小5男子が4種目、小5女子が6種目、中2男子が2種目、中2女子が5種目で、それぞれ過去最高となった。だが、20メートルシャトルラン(反復持久走)と立ち幅跳びの記録は小中の男女とも全国平均を下回った。
 地域別では、小5男子は仙台市の54.34点が最高で、北部教育事務所管内(大崎市、栗原市など)の52.68点が最低。小5女子は気仙沼教育事務所管内(気仙沼市、南三陸町)の56.42点が最高で、仙台教育事務所管内(塩釜市、名取市など)の54.99点が最低だった。
 中2男子は仙台市の43.42点が最高で、東部教育事務所管内(石巻市、登米市など)の41.12点が最低。中2女子は大河原教育事務所管内(白石市、角田市など)の50.20点が最高で、東部の48.41点が最低だった。
 県教委スポーツ健康課は「授業で運動時間を確保するとともに、週末は家族でスポーツをするなど、さまざまな運動機会をつくるよう促したい」と説明した。

タイトルとURLをコピーしました