仙台市八木山動物公園(太白区)は6日、秋田市大森山動物園から来園した雌のアフリカゾウ「花子」を10日に一般公開すると発表した。健康状態は良好で、八木山動物公園は「仙台でも愛される存在になってほしい」と話す。
花子は9月25日、秋田市大森山動物園から移ってきた。八木山動物公園によると餌のリンゴやニンジン、草などをよく食べている。屋外の運動場から時々ゾウ舎に戻りたがるが、新しい生活環境に慣れつつあるという。
10日以降、午後1時20分~3時30分に屋外で公開される。花子の様子を見ながら、ペアになった雄の「ベン」との全日公開を目指す。10日午後1時20分、花子の紹介イベントがある。
両園と盛岡市動物公園は6月、雌を交換し繁殖につなげる全国初の協定を結んだ。花子の来園後、八木山の雌「リリー」が10月に大森山動物園に移った。花子とリリーは29歳で、繁殖に適した年齢とされる。
八木山動物公園飼育展示課の千田圭係長は「ベンとの繁殖を成功させ、たくさんの子どもを産んでほしい。来園者には、来たばかりの花子を見て、アフリカゾウに興味を持ってほしい」と話した。