仙台市八木山動物公園(太白区)は12日、クロサイの雌の赤ちゃんが5日に生まれたと発表した。同園がクロサイの繁殖に成功するのは初めて。3月中の一般公開を予定する。
14歳の雄アースと7歳の雌ユキの間に生まれた。尾を除く体長が86センチ、体高は50センチ。母乳を飲んだり、ユキの横で寝転がったり、元気に過ごしているという。ユキから離すと互いに泣きだすため、赤ちゃんの体重は測定できていない。
飼育員が撮影した動画は13日にも園内のビジターセンターで公開し、動画投稿サイト「ユーチューブ」に上げる予定という。公開後に名前を募る。
アースとユキは、共に繁殖目的で2009年と16年にそれぞれ来園した。クロサイは国内の11施設が21頭を飼育しているが、繁殖は難しいとされる。
千田圭飼育展示係長は「繁殖に成功し、うれしい。公開に向けて赤ちゃんの体調を管理したい」と話す。