<北海道新幹線>次は函館 旅行商品着々

東北の主な旅行会社が、3月26日開業の北海道新幹線を利用した東北発の旅行商品を次々と販売している。昨年3月の北陸新幹線開業では北陸方面の売り上げが大幅に増えたことから、各社は「次は函館ブームが起きるはずだ」と期待を寄せる。
JTB東北(仙台市)は、新幹線の往復切符と函館市内の宿泊をセットにした商品を売り出した。仙台発着の最安値は、ツイン1室(1泊朝食のみ)を3人で利用した場合の1人3万700円。
新幹線は仙台-新函館北斗を最速2時間半で結ぶ。斎藤正智子仙台支店マネジャーは「乗り換えなしで気軽に函館へ行けるようになる。どこに行こうか迷っている方におすすめしていきたい」と話す。
近畿日本ツーリスト東北(仙台市)も、新幹線の往復切符と宿泊をセットにしたフリープランを販売。手応えは上々で、武藤剛史担当次長は「思った以上に4、5月の予約が入ってきている」と驚く。
1月下旬には、桜の時季に道南を周遊するツアーや、飛行機で札幌入りし小樽や函館を観光して新幹線で帰途に就くプランなど、内容を工夫した企画商品を売り出す。武藤担当次長は「今後も自然や食事などテーマ性のある商品を提案していきたい」と意気込む。
JR東日本仙台支社(仙台市)は、北海道新幹線を利用する他社同様の商品に加え、新幹線開業に伴い廃止になる急行はまなすと特急スーパー白鳥などで行く札幌の旅(一日限定4人)を用意した。
2泊3日で車内と札幌市内のホテルに各1泊する。インターネット限定で2月27日の運行分まで販売予定。急行と特急が発着する新青森駅までは東北新幹線を利用する。担当者は「雄姿に別れを惜しみ、在来線の車窓と列車の旅を楽しんでほしい」と呼び掛ける。

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