東北薬科大(仙台市青葉区)は30日、NTT東日本東北病院(若林区)の事業譲渡について、経営するNTT東日本(東京)と正式に合意したと発表した。診療は継続し、2016年4月に薬科大が新設する医学部の付属病院となる。
現在ある診療科18科、病床数199床は維持し、所属する医師34人、看護師211人についても希望者は雇用を継続する。名称は変更する予定。譲渡額は明らかにしていない。
薬科大の付属病院は、宮城野区にある既存の付属病院(466床)と合わせて665床になり、医師養成に必要とされる600床を超える。薬科大は「基本的には今の東北病院の機能を引き継ぐ形だが、医師養成機能も一部を担うことになる」と説明した。
東北病院は1979年に日本電信電話公社東北逓信病院として開院した。地上5階、地下1階で、1日の平均患者数は外来531人、入院150人。医学部新設を目指す薬科大が、14年から事業譲渡に向け交渉を進めてきた。