8月末の台風10号で大きな被害を受けて立ち入り禁止となっていた仙台港の向洋海浜公園(仙台市宮城野区)が27日、仮復旧工事を終えて再オープンした。サーフィンの名所で、再開を待ちわびていたサーファーたちが早速、波の感触を楽しんだ。
仙台市若林区荒井の内装業阿部龍亮さん(36)は午前9時すぎからボードに乗って波に向かった。「ここは小さい波にも力があり、とても乗りやすい。どんどん来たい」と話した。
向洋海浜公園の海岸は東日本大震災の津波で削られた。2013年4月にオープンしたが、台風10号で海岸の崖が崩落、再び立ち入り禁止となった。サーフィン団体の要望を受け県仙台塩釜港湾事務所が公園駐車場と海岸を結ぶ仮設通路を設け、利用可能とした。
県は崖にコンクリートブロックを張る本格的な復旧工事も進め、19年3月までに完了する見通し。