<国民年金>50歳未満に猶予拡大 厚労省が法改正案

厚生労働省が通常国会に提出する国民年金法改正案の概要が7日、明らかになった。30歳未満の低所得者の保険料を猶予する「若年者納付猶予制度」について、対象年齢を50歳未満へ引き上げる。今年10月以降の施行を予定している。
 猶予制度の対象年齢拡大は、非正規雇用が中高年にも広がっていることに対応したもの。猶予期間は将来の年金額には反映されないものの、受給に必要な加入期間にはカウントされる。
 過去の未納分をさかのぼって払える期限(通常2年)は、2012年10月から15年9月までの3年に限り10年に延長されている。15年10月以降はさかのぼれる期間を5年に短縮したうえで、3年程度延長する。
 保険料全額免除の申請時、書類の準備が難しい場合は口頭での申請も受け付ける。【佐藤丈一】

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