<地下鉄東西線>来年12月6日開業

仙台市が、市地下鉄東西線の開業日を2015年12月6日に固めたことが17日、分かった。18日にも公表する。東日本大震災の影響で建設工事が半年遅れ、復興需要の拡大で資材・人員不足の影響も受けた。一方で、レール敷設工事などはほぼ予定通り進んでいるため、約1年後の完成にめどが立ったと判断した。
 これまで開業時期は「15年」にとどまっていたが、月日が明示されたことで運転開始に向けた機運が高まりそうだ。
 東西線は八木山動物公園駅(太白区)-荒井駅(若林区)間の13駅、13.9キロを26分で結ぶ。南北線に続く2本目の市営地下鉄で、完成によりJR仙台駅を起点に、東西南北に十字に延びる交通軸が整う。
 東西線整備は、定時性に優れる鉄道網を都市交通の主役と位置付け、道路の渋滞緩和や沿線まちづくりの推進を目指すのが狙い。07年2月、本体工事に着工した。震災で約3カ月工事を中断し、13年7月に当初計画より半年遅れて地下トンネル全線が貫通した。
 ことし9月には、使用する車両全15編成60両のうち1編成4両を荒井車両基地に先行搬入。10月に試験走行が始まった。車両搬入を進めるとともに、電力設備や各駅構内の電気・設備工事などを急ぐ。
 総事業費2298億円。事業進行率は3月末現在で75%。市は、1日約8万人の利用を予測している。

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