<地下鉄東西線>荒井駅に震災メモリアル施設

仙台市は27日、若林区荒井で建設が進む地下鉄東西線荒井駅の駅舎内に新年度、東日本大震災を後世に語り継ぐメモリアル事業の拠点施設を整備する方針を明らかにした。津波で甚大な被害を受けた市東部地域の「玄関口」として、震災の教訓を発信する役目を担う。
駅舎1、2階の一角に写真などを展示し、主に沿岸部の津波被害の状況を伝える予定。今後、整備が進む、かさ上げ道路や防災林の意義も解説し、実際に現地を訪れる人たちの理解に役立ててもらう。
震災復興メモリアルに関しては、学識者らでつくる検討委員会が昨年末に報告書をまとめ、震災の記憶と経験を継承する拠点施設を、市中心部と沿岸部に整備するように求めていた。
市は今後、市中心部の拠点の在り方も検討する。東北全体の被災状況と、復興の歩みを知る場所として位置付ける構想を描いている。

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