<大崎塩漬け用地>パークゴルフ場整備へ

宮城県が1990年代に構想し、その後計画を中止した「保健医療福祉中核施設」予定地(大崎市三本木)の利活用を探る検討会の初会合が11日、大崎市三本木総合支所で開かれた。県が9月までに、県内最大規模のパークゴルフ場の基本計画を策定することを確認した。
県の素案では中核施設予定地29ヘクタールのうち、水田跡など比較的平らな7~8ヘクタールをパークゴルフ場として利用。54ホール程度を見込み、クラブハウスやアスレチック遊具の併設も検討する。
県は、本年度一般会計当初予算にパークゴルフ場調査費500万円を計上。整備費は総額数十億円を見込んでいる。来年度にも測量に入る。残るエリアは、東北全域をカバーする「中核的広域防災拠点」の整備を国に要望する。
検討会は県と市が共同で設置。初会合には担当者約20人が出席した。遠藤信哉県土木部長は「長い間、予定地の利用策が定まらず迷惑を掛けた。末永く愛される施設にする」と述べた。
保健医療福祉中核施設構想は92年、当時の本間俊太郎知事が提唱。総事業費660億円を投じて総合リハビリセンターなどを集約する計画で、県土地開発公社が29億円(利息含む)で予定地を先行取得した。
本間氏の後任の浅野史郎前知事が2003年に事業中止を決断。予定地利用は宙に浮いた状態が続いた。

タイトルとURLをコピーしました