仙台ターミナルビル(仙台市)は24日、JR仙台駅構内で、宅配最大手ヤマト運輸の荷物を預かる専用ロッカーの運用を始める。地の利を生かして宅配便の利用者のニーズに応えるほか、宅配業界の負担軽減を図る。宅配ロッカーの設置は東北で初めて。
仙台ターミナルビルが運営するエスパル仙台東館1階のコインロッカールームに併設した。大中小3種類計44台あり、いずれも横幅44センチ、奥行き61センチ、縦幅は大が37センチ、中18センチ、小8.5センチ。
営業時間は午前5時半~翌午前0時半。利用できるのはヤマト運輸の荷物に限られ、事前に同社の「クロネコメンバーズ」への加入が必要。今後、他社の宅配便の利用も検討している。
2016年度の宅配便は全国で40億個を超え、過去最高を記録。一方、宅配各社はドライバー不足によって再配達の負担が課題となっており、首都圏では自由な時間に受け取りができる宅配ロッカーの導入が進んでいる。
仙台ターミナルビルの担当者は「宅配ロッカーを設置することで仙台駅の利便性を高めていきたい」と期待する。