アニメーションの制作技術を競うコンテスト「宮城・仙台アニメーショングランプリ2018」の最高賞のグランプリに、福岡市の映像ディレクター白川東一(もとひろ)さん(43)の「最終回のうた」が選ばれ、仙台市青葉区のせんだいメディアテークで18日、表彰式が開かれた。
応募31点の頂点に輝いた同作品は7分23秒の短編。2016年4月の熊本地震で被災した熊本県南阿蘇村に住む親子が、生きるために必要なことを大自然から学ぶ物語を描いた。
白川さんは「作品は勤務先の『空気株式会社』のホームページで視聴可能。多くの人に見てもらい、熊本や東北の被災地への支援につなげたい」と話した。
県内の学生や卒業生を対象とした「宮城のあした」部門では、東北電子専門学校(青葉区)の卒業生7人でつくる「Vop(ボップ)」の作品「Re:Boot(リブート)」が優秀賞を受賞した。
コンテストは県や仙台市などでつくる実行委員会が主催し、10回目の今年で終了。これまでのグランプリ作品の中で最も優れた「グランプリ・オブ・グランプリ」には、村山市のアニメーション作家土海(どかい)明日香さん(29)の「White Fireworks(白い花火)」が輝いた。