<富谷市移行>10月誕生決定 町役場で式典

宮城県富谷町の10月10日の市制移行が25日、官報に告示された。移行手続きが完了し、地方自治法の規定に基づく「富谷市」誕生が正式に決定した。町は同日、町役場の町民交流ホールで記念式典を開き、新市移行決定を祝った。
式典には町の行政区長や町議、職員ら約150人が出席した。若生裕俊町長は「富谷市誕生の喜びを住民と分かち合いたい。移行を万全の体制で迎え、新生富谷の扉を開いていきたい」とあいさつ。万歳三唱で決定を祝い、ホールに決定を祝う垂れ幕が飾られた。
富谷町は市への移行要件の一つである人口5万が視野に入った2012年4月から準備を本格化。15年の国勢調査の速報値で5万人突破が確定し、若生町長は16年3月、村井嘉浩知事に市制移行を申請した。
村井知事は6月、県議会の議決を経て、町に移行許可を通知するとともに国にも届け出を提出していた。
富谷市は10月10日で県内14番目、東北77番目の市となる。県内で市町村合併を経ずに市制移行するのは1971年に多賀城、岩沼、旧泉(現仙台市泉区)の3市以来45年ぶり。東北での単独市制移行は2014年1月の滝沢市発足以来。

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