<富谷町長選>若生裕俊氏が初当選

任期満了に伴う宮城県富谷町長選は8日投票が行われ、即日開票の結果、無所属で新人の若生裕俊氏(50)=自民推薦=が、無所属で現職の若生英俊氏(64)を破り、初当選した。
裕俊氏は、前町長の故・若生照男氏の長男。町政刷新を求める住民団体「新生とみやを考える町民の会」の要請で立候補し、仙台市地下鉄南北線の富谷延長などを公約に掲げた。自民党の国会議員らが連日応援に入り、急速に支持を拡大した。
当選が決まり、同町成田の事務所に現れた裕俊氏は「2016年に市制移行が控えている。町民の声に耳を傾け、皆で一緒に新しいまちをつくりたい」と力強く語った。
英俊氏は、2期8年の任期中に町人口を5万台に到達させ、企業誘致を進めた実績を強調し「市制移行を目前に町長を変えるべきではない」と訴えたが、組織力や支持町議の数などは劣勢で、猛追をかわせなかった。
町議補選(欠員2)も投票が行われ、即日開票の結果、ともに新人の長谷川る美(55)、斉藤秀行(42)の2氏が当選した。
当日有権者は3万8541人。町長選の投票率は48・77%で、前回51・32%を2・55ポイント下回った。

◇富谷町長選開票結果(選管最終)
当 9,812若生 裕俊 無新(1)
8,726若生 英俊 無現

<わこう・ひろとし>1964年2月26日生まれ、富谷町出身。加美農高卒。太陽光発電会社社長。復興屋台村気仙沼横丁代表理事。NPOスローフードジャパン会長も務めた。同町今泉の自宅で母、妻、長女、おいと5人暮らし。50歳。

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