大寒の21日、ソバの産地・宮城県川崎町の雪深い清流で「寒ざらしそば」の仕込み作業があった。沢の流れで雑味が抜けたそばは、4月から町内のそば店で提供される。
町内のそば店主や製粉業者、町商工会の関係者らが参加し、ソバの実約450キロを60個の袋に入れて川につるした。2週間ほど清流に浸し、2月3日に引き上げる予定。その後、寒風にさらして乾燥させ、そば粉にする。
そば店主と製粉業者でつくる「みやぎ川崎そばめん棒会」の大宮一男会長(63)は「実を揺すってあくや汚れを取り除くのが川崎の特徴。風味や甘みが増したおいしいそばを春に食べに来て」とアピールした。
寒ざらしそばは、町内のそば店6店で期間限定で提供される。4月3日にセントメリースキー場で第3回寒ざらしそばまつりを開催。打ちたて、ゆでたてのそばを安く販売する。