陸沿岸道の山田-宮古南インターチェンジ間の山田宮古道路(約14キロ)が11月19日に開通するのを前に、同区間にある仮称「山田第2トンネル」(1985メートル)で30日、防災訓練が行われた。東北地方整備局三陸国道事務所や警察、消防の約150人が参加した。
訓練は、トンネル内でタンクローリーなど5台が絡む事故が起きたとの想定で実施された。消火栓、非常ボタンなど防災設備の作動を確認し、車の撤去やけが人の救助、消火活動に取り組んだ。
三陸国道事務所の舩木仁副所長は「自動車専用道は緊急車両のアクセスも限られる。関係機関の連携を強化し、事故の被害を最小限にとどめられるようにしたい」と話した。
東日本大震災後に事業化された復興道路・復興支援道路で開通するのは、山田宮古道路が初めて。津波浸水域を迂回(うかい)して宮古市役所-山田町役場間を約25分で結ぶ。