<岩手雪足りない>雪像やむなく4基に縮小

岩手県雫石町の小岩井農場まきば園で2月4日に開幕する「いわて雪まつり」の実行委員会は23日、予定していた12基の雪像を4基に減らすと発表した。50回目の節目だったが、園内の積雪量が不足した。実行委は「滑り台と迷路は予定通り造るので、楽しんでほしい」と呼び掛けている。
制作を中止するのは、いずれも縦約4〜5メートル、横約5〜8メートルの中型雪像8基。盛岡市の国の天然記念物「石割桜」や東北新幹線、宮沢賢治の「注文の多い料理店」をテーマにした「注文の多いホテル」などが計画されていた。
制作が進む雪像は面積400平方メートルの巨大迷路、長さ約80メートルの滑り台、会場入り口の「竜伝説のゲート」、各種イベントを繰り広げる高さ6メートル、横20メートルのステージ。陸上自衛隊岩手駐屯地の隊員約90人が作業に取り組む。
実行委によると、雪像を全て作るためには約1万4000トンの雪が必要だが、今回は4000〜5000トンほどしか確保できなかった。実行委の戸田敦事務局長は「記念の50回目なので非常に残念。雪が少ないなりに工夫して楽しさを提供したい」と話した。
2月12日まで。開場は午前9時〜午後5時。最終日は午後8時までで、午後6時半に花火を打ち上げる。入場、駐車場は無料。連絡先は実行委事務局019(692)4321。

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