東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県の仮設商店街などが独自の料理を提供する「第13回復興グルメF-1大会in石巻」(実行委員会主催)が9日、石巻市のサン・ファンパークであった。約8000人が各地の味を満喫した。
3県から計15団体が出店し、自慢のメニューを提供。来場者は1品300円のチケットを購入し、お目当ての料理を味わった。
陸前高田市の高田大隅つどいの丘商店街は「ゆめの海鮮パエリア」、石巻市のおしかのれん街は「穴子(あなご)唐揚げ丼」、相馬市のリボーン相馬は「あんこうの唐あげ」を販売するなど郷土色豊かな創作料理が並んだ。
石巻市内から訪れた主婦野崎勝代さん(71)は「仮設商店街に頑張ってほしいとの思いで来た。とてもおいしかった」と話した。
来場者の投票の結果、小高商高(南相馬市)の「野馬追田楽」がグランプリに選ばれた。
石巻市の石森政成実行委員長(54)は「それぞれが独自の食をPRできた。仮設商店街はまだ多く、今後も続けたい」と語った。