<復興市>開催50回 タコでおもてなし

東日本大震災で被災した宮城県南三陸町で毎月恒例の「福興市」が27日、同町志津川の南三陸ポータルセンター前であった。2011年4月の開始以来、50回の節目を迎えた今回は「タコまつり」と題して、地元産タコを使った料理で来場者をもてなした。
町内の商店など22店が並び、タコのかき揚げや串焼きのほか、採れたてのマダコを販売。実行委員会は50回を記念して、ゆでタコを無料で振る舞い、餅まきも実施した。
タコのしゃぶしゃぶを味わえるコーナーが、特に人気を集めた。川崎市の大学4年市沢賢さん(21)は「こんなにプリプリしたタコは食べたことがない」と満足そうにほおばった。
全国ぼうさい朝市ネットワークに所属する全国の商店街は、福興市に欠かさず出店してきた。30回以上参加した岡山県笠岡市の上一枝さん(55)は「親戚に会いに来る気持ちで取り組んでいる。ここで深まった交流を大切にし、これからも続いてほしい」と話した。
山内正文実行委員長は「福興市から町の復興が始まり、復興のシンボルになった。100回を目指して頑張りたい」と話した。

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