東北運輸局が10日発表した2016年の東北の新車新規登録台数(速報値)は、軽自動車やトラックなどの貨物を含む総台数が前年比4.2%減の39万5470台となり、2年連続で減少した。15年4月の軽自動車税引き上げに加え、三菱自動車などの燃費データ不正問題で軽自動車が低迷したことが響いた。
台数の推移はグラフの通り。種類別では軽自動車が12.1%減の15万2010台。前年(17.5%減)に続き、2年連続で2桁台の落ち込みとなった。
乗用車は3.9%増の19万9609台。普通(3ナンバー)はトヨタの新型プリウスが好調で13.0%増の9万5203台。小型(5ナンバー)は3.3%減の10万4406台だった。貨物は10.2%減の3万1461台で、2年連続で前年割れした。
県別では、普通が全県でプラスだった一方、軽自動車は全県で前年を下回った。東北運輸局は「軽自動車の落ち込みが全体を押し下げた形となった。税率引き上げの影響が大きかったとみられる」と説明した。
16年12月(速報値)の登録台数は前年同月比4.6%増の2万9078台で、2カ月連続で増加した。乗用車と軽自動車の県別は表の通り。乗用車は全県で増加。軽自動車は岩手、山形、福島で増えた。
乗用車のうち、普通は1.6%減の6383台で9カ月ぶりのマイナス。小型は17.8%増の8193台だった。新型モデルの発売があった軽自動車は3.1%増の1万1082台で、24カ月ぶりの増となった。