公益財団法人日本生産性本部(東京)は、国内総生産(GDP)の7割超を占めるサービス産業の成長とイノベーションを促し、日本経済をけん引させるために創設した「日本サービス大賞」への応募を呼び掛けている。
サービス産業では初めて内閣総理大臣賞を表彰する大賞は2015年に創設され、16年に第1回受賞者を決定。隔年実施のため2回目は17年8月31日まで応募を受け付け、審査を経て18年春に受賞者を発表する。
第1回大賞には大手上場企業や地方の中小企業から853件の応募があり、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」が最高賞の内閣総理大臣賞に選ばれた。
東北からは唯一、花巻市のNPO法人「東北開墾」が食材とセットにして発行する情報誌「食べる通信」が内閣総理大臣賞に次ぐ地方創生大臣賞を受賞。生産者と消費者をつなぎ地域活性化に貢献したことに加え、全国各地で後進の創刊が相次ぐなど反響の大きさが評価された。
日本生産性本部の担当者は「東日本大震災被災地の東北で、社会に影響を与える優良なサービスが生まれることを期待している」と話す。連絡先は日本サービス大賞事務局03(3409)1189。