<東仙台駅>築74年の木造駅舎お別れ

老朽化に伴う改築のため、JR東北線東仙台駅(仙台市宮城野区)の木造駅舎が、74年間に及んだ改札業務などの営業利用を終えた。近く解体工事が始まり、来年1月末にも鉄筋コンクリートの新駅舎に生まれ変わる。

仙台駅から1駅目の東仙台駅は、1909年開設の苦竹信号所(停車場)が前身で、32年に駅として開業した。現駅舎は41年3月建築の木造平屋で、延べ床 面積196平方メートル。老朽化が進み、耐震補強が必要だとして改築が決まり、5日に業務を終えた。現在は、隣接するプレハブの仮設駅舎で対応している。
近くに住む熊谷和江さん(79)は「昔は駅員さんがたくさんいて、家に遊びに来た。近所の人たちと汽車で旅行に出掛けたり、娘が高校に通ったりしたのが懐かしい」と、慣れ親しんだ駅舎との別れを惜しむ。
JR東日本仙台支社によると、東仙台駅の改築で、仙台市内の木造駅舎は29年完成の北仙台と愛子、2008年に改築された作並の3駅となる。

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