綿花栽培などを通じ、東日本大震災の被災農家を支援する「東北コットンプロジェクト」は24日、東松島市の赤坂農園(赤坂芳則代表)で収穫祭を開いた。県内外から訪れた500人が、綿の摘み取りやステージのショーを楽しんだ。
プロジェクトに賛同する企業関係者やボランティアらが同農園の約60アールの畑で収穫した。子どもたちは「ふわふわだね」などと言いながら、山積みにした綿花に飛び込むなどして感触を味わった。
今季は夏の猛暑の影響で綿花の生育が進み、同農園では450キロの収穫を見込む。
栽培を手伝う農業松岡孝記さん(40)=大崎市田尻=は「綿花になったのが全体の8割と、昨季の2倍になった。色も実の大きさも良い。収穫初日にたくさんの人に来てもらってうれしい」と話した。収穫作業は来年2月ごろまで続く。
同プロジェクトは被災農地の再生と雇用創出を目的に2011年7月に正式発足。趣旨に賛同する全国の企業などが支援し、今季は仙台、名取、東松島各市の営農団体が計160アールの綿花畑に作付けする。