仙台七夕まつりが8日閉幕し、青森ねぶた祭(2~7日)、秋田竿燈まつり(3~6日)と続いた東北三大祭りが終わった。七夕まつりの人出は台風の影響で激減した前年から回復したが、ねぶた祭と竿燈まつりはわずかに減少。全体的に雨天の日が多く、伸び悩んだ。
七夕まつりは4年ぶりに平日だけの開催となったことに加え、いずれの日も雨が降ったが、台風13号の直撃は免れた。主催のまつり協賛会によると、3日間の人出は202万6000人。最終日に台風が接近した昨年の人出(178万6000人)を上回ったものの、想定した210万人には届かなかった。
協賛会事務局の仙台商工会議所は「初日の朝にずぶぬれになった飾りもあったが、持ちこたえた。熱中症の心配はなく、涼しいならばと仕事終わりなどに繰り出す人がある程度いたのではないか」と前向きに捉えた。
ねぶた祭は280万人で前年比2万人減。青森観光コンベンション協会は「土日に雨が降って気温が下がって人出が減ったが、極端に少なくはない。例年通りだ」と総括する。
特に訪日外国人観光客(インバウンド)の姿が多く見られたといい、同協会は「統計は取っていないが、年々増加している印象だ」と話した。
竿燈まつりは130万人で前年比1万人減。土日をまたぐ曜日配列に恵まれたが、5日の日曜日に大雨となるなど週末の天候が安定しなかった。秋田市観光振興課の担当者は「思ったほど人出が伸びなかった。週末の雨が観光客の出足を鈍らせたのではないか」と振り返った。