東北の県庁所在地6市が、各市の夏祭りを一堂に集める「東北絆まつり」を6月10、11日、仙台市中心部で開催する方向で最終調整していることが26日、分かった。東日本大震災の鎮魂と復興を祈る「東北六魂祭」が2016年で6市を一巡したため名称を一新。17年以降も再度、各市を巡回する方向で検討している。
6市などでつくる東北六魂祭実行委員会が27日、仙台市で開く会合で概要を正式決定する。
関係者によると、名称変更には、震災を契機に育まれた6市の連携を発展させ、国内外からの観光客誘致などで新たな協力の在り方を生み出すという6市共通の願いが込められている。
来場者数は2日間で37万7000人を見込み、六魂祭で最多だった仙台市での初回(11年)の36万人を上回る想定。メインイベントの各祭りのパレードは11日のみ実施し、青葉区の定禅寺通と東二番丁通の計約1キロを1往復する。
主会場の西公園(青葉区)にステージを設置。勾当台公園市民広場(同)などでも東北の観光や物産のPRブースを構える。周辺のアーケード街や公園では、商店街や市民が企画したイベントを実施する。
六魂祭の開催市は仙台、盛岡、福島、山形、秋田、青森の順で巡回。それぞれ5~7月の2日間開催し、24万~36万人を動員した。回を追うごとに規模が拡大した関連イベントの運営が課題となり「絆まつり」はコンパクトな形を目指す。