<東北経済>主要企業「設備投資30%増」2割

河北新報社の東北の主要企業アンケートで、2017年度の設備投資額を前年度より増やした企業は37.8%に上った。製造や運輸が積極的で設備更新にとどまらず、増産や省力化にも資金を振り分けている。
17年度の設備投資額の伸び率は「30%以上増」が22.4%を占め、「10~19%増」と「1~9%増」が、ともに7.1%だった。
30%以上増となった業種別の割合は製造と運輸が50.0%で最も多く、建設・住宅が42.9%、サービス・情報が33.3と続いた。
設備投資の目的(複数回答)は「設備の更新・補修」が83.5%、「増産・販売力増強」が41.2%、「省力化・合理化」が27.1%の順となった。
燃料を含む原材料価格について、50.6%が「値上がりしている」と回答し、「値上がりしていない」は15.3%にとどまった。業種別は運輸と食品・外食の全社が価格上昇を認識していた。
値上がりの価格転嫁割合は「まったくできていない」が15.3%、「2割未満」が11.8%、「2割以上5割未満」と「5割以上8割未満」がともに8.2%だった。
価格転嫁できない分の穴埋め方法は「人件費以外の経費削減」が31.7%でトップ。理由は「他社との競争」が52.5%で最も多く、次いで「価格変更が随時できない仕組み」が13.1%、「買い控えを懸念」が11.5%となった。

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