<東北電>安い夜間時間帯拡大 新料金プラン

東北電力は28日、来年4月の電力小売り全面自由化に向け、オール電化住宅など家庭向けの新料金プランと、他社ポイントサービスへの交換が可能なポイント制度導入を柱とした事業計画を発表した。
新料金プラン「よりそう+(プラス)シーズン&タイム」は、ヒートポンプ暖房を使うオール電化住宅を対象に、季節と時間帯別で料金を用意する。料金が高い 需要ピーク(冬季午後4~6時、夏季午前10時~午後5時)を新設。これ以外の時間帯に湯沸かしや洗濯をすることで、従来より料金を抑えられる。
安い料金の夜間時間帯を従来の8~10時間から12時間に拡大した「よりそう+ナイト12」、夜間・休日料金を安くした「よりそう+ナイト&ホリデー」も来年4月から導入する。
従来の料金プランの継続利用も可能で、使用状況に応じた最適プランの相談にコールセンターで応じる。具体的な単価設定は送配電網の使用料(託送料金)の国の審査終了後に決める。
ポイント制度は来年4月開設のウェブサイト「よりそうeねっと」の登録会員が対象。検針票のウェブ切り替えや料金のクレジットカード払い、アンケート回答などに応じて付与する。
具体的な提携先は交渉中だが、他社のポイントに交換してコンビニなどで使えるようにする。東北の地場産品との交換、復興支援の寄付にも回せる。
自由化をめぐっては電力やガス、通信会社などが提携を含む新サービスを相次ぎ打ち出している。原田宏哉社長は「自由化後も引き続き東北電力を選んでもらえるよう、さらなるサービス充実を図る」と話した。

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