JR東日本が仙台駅東口2階の東西自由通路沿いに整備を進める2016年春開業予定の大型商業施設に、生活雑貨大手の東急ハンズ(東京)が出店する方向で 調整していることが19日、分かった。同社が期間限定店などではなく、東北に本格店舗を出すのは初めて。東北の玄関口の集客拡大効果が期待される。
東急ハンズは駅2階東西自由通路の拡幅工事に合わせ、通路の南北に建設している商業施設に入る。営業時間や販売商品数といった詳細な内容は未定。
同社は国内37、海外3の計40店を展開。東北では期間限定店のトラックマーケットを1月まで仙台市内に開設し、2月からは山形市内で営業しているが、本格店舗はなかった。
昨年9月、当時の社長が仙台出店の可能性を示唆。東北各地から集客が見込める仙台駅という立地が出店を後押ししたとみられる。
東急ハンズは「仙台出店の方針は昨年9月以降も変わっていないが、現時点で何も答えられない」、JR東は「出店するかどうかも含め、コメントできない」と説明した。
JR東は13年3月、東西自由通路の拡幅と商業施設を同時に着工。商業施設には東急ハンズのほか、衣料品店や飲食店、子育て施設などを設ける。通路北側にはホテルも建設し、17年夏の完成を目指す。