<格安スマホ>出店ラッシュ 関西で相次ぐ

大手より安く利用できる格安スマートフォン(多機能携帯電話)を展示・販売する店舗の開設が関西で相次いでいる。これまではインターネットでの申し 込みが主流だったが、ネットをあまり使わない消費者層から「店頭で契約できるようにしてほしい」との要望が多いためだ。関西電力系のケイ・オプティコムは 16日、1号店をオープン。レンタル大手のTSUTAYA(ツタヤ)は既に店頭販売を始めており、楽天も店舗開設を予定している。

「ネットに不慣れな主婦や高齢者の方々に利用してもらいたい」。ケイ・オプティコムの藤野隆雄社長は16日、JR大阪駅近くの複合施設「グランフロント大阪」(大阪市北区)内に格安スマホを展示する店舗のオープニングセレモニーで、狙いを説明した。

同社が展開する格安携帯電話サービス「mineo(マイネオ)」は、端末の分割代金と通信基本料、音声通話基本料の合計が最安で月額2710円(税抜き)から。これまではインターネット経由でないと申し込めなかったが、今冬をめどに店頭で契約できるようにする。

TSUTAYAは12日、レンタルなどを扱っている「あべの橋店」(大阪市阿倍野区)で、格安スマホ「TONE(トーン)」の店頭販売を始めた。TONE は、端末分割代金、通信料(通話基本料含む)の合計が最安で月額2000円(同)から。24日には大阪府寝屋川市の店舗でも扱いを始めるなど、店舗を拡大 する。また、通信料(通話基本料含む)が最安で月額1250円(同)の「楽天モバイル」を展開する楽天も、7月31日に大阪市中央区に全国1号店の「心斎 橋店」を開設する予定。今年度中に全国で10店舗を新設する計画だ。【浜中慎哉】

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