東北楽天の今年のクライマックスシリーズ(CS)進出とリーグ優勝は間違いなし? 今年の東北楽天には、躍進を予感させる三つの験が良いデータがある。開幕3連勝と幸先良いスタートを切り、チームは一丸となって4日のソフトバンクとのホーム開幕戦に臨む。(東北楽天取材班)
験の良いデータの一つは、梨田監督も公言している就任2年目の好成績だ。過去に指揮した2球団、近鉄(2000~04年)と日本ハム(08~11年)では、いずれも就任2年目にリーグ優勝を果たした。
梨田監督は「就任1年目に選手の技術や性格面を見て、2年目に生かせた。東北楽天でもチームを見る目は変わってきたと思う」と自信を見せる。
二つ目は、東北楽天がCS進出した年は、いずれもワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開かれたという点だ。
野村克也監督が率いて初めてCS進出した2009年は第2回WBCがあった年。星野仙一監督が2度目のCS進出を果たし、初のリーグ優勝、日本一に輝いた13年は、第3回WBCが開かれた。
今年も開幕直前に、第4回WBCの熱戦で盛り上がった。2度あることは3度あると期待したい。
三つ目はチーム内でひそかな話題となっているが、宮城県出身の有力選手が加入した年はCS進出しているというデータだ。
09年は小坂誠内野手(山元町出身、柴田高出)が巨人から、13年は斎藤隆投手(仙台市出身、東北高-東北福祉大出)が米大リーグ・ダイヤモンドバックスから移籍。今年は岸孝之投手(仙台市出身、名取北高-東北学院大出)が加入し、符号が一致する。
梨田監督は「心強いデータで、プラスに感じている」とにっこり。験の良さを信じる気持ちも、チームを後押しする。