プロ野球の楽天は14日、今季限りで退任する星野仙一監督(67)の後任に、大久保博元2軍監督(47)を昇格させると発表した。仙台市内で記者会見した大久保新監督は「昨年に日本一になり、(チームに)残された課題は常勝軍団を作ること。その気持ちを引き継いで精いっぱいやらせていただきたい」と抱負を語った。
楽天は昨季、エースの田中将大が24勝無敗と活躍するなどして初の日本一に輝いたが、今季は田中の米大リーグ・ヤンキース移籍などが響き、開幕から低迷。最下位でシーズンを終了した。2010年から指揮を執った星野監督は、成績不振を理由に今季限りでの辞任を表明していた。
大久保新監督は、茨城・水戸商高から1984年ドラフト1位で西武に捕手として入団。92年5月にトレードで巨人に移籍し、95年に引退した。08年、10年に西武で打撃コーチ。12年に楽天で打撃コーチを務め、昨年から2軍監督。今季は、腰の手術を受けた星野監督の休養中に、佐藤義則監督代行に代わって7月に一時、指揮を執った。【平本泰章】