プロ野球東北楽天は、仙台市宮城野区の本拠地Koboパーク宮城(コボパ宮城)で運営するコミュニティーFM局の放送をエフエム仙台(仙台市青葉区)との専用回線を通じて宮城県全域への発信を始める。1回目はソフトバンクとのホーム開幕戦(4日)前日の3日夕、梨田昌孝監督が出演する予定。
東北楽天は2015年8月、コボパ宮城に「らくてんみやぎのエフエム」を開局し、半径約3キロのエリアで放送。今回はスタジオでの放送を随時、エフエム仙台の番組に割り込ませる仕組みをつくり、同球場で試合がある日などに選手やコーチが出演してファンの関心を高める。
1回目は3日午後5時50分ごろから、梨田監督が球場FMの番組に出演し、エフエム仙台の同時間帯の番組「サウンドジェニック」でも聴けるようにする予定。エフエム仙台のスタジオにいるパーソナリティーとの掛け合いもある。
東北楽天はプロ野球12球団で唯一FM局を運営する強みを生かし、試合直前でも選手らを球場のスタジオに招きたい考え。球団の鳥飼健司マーケティング本部副本部長は「選手の口で情報を伝え、野球の魅力を発信していきたい」と話す。
球団の編成担当者や元選手のジュニアコーチらが出演し、選手にまつわる話など、ファンの関心の高い情報を伝える構想もある。エフエム仙台の井上崇編成部長は「選手や球団関係者の生の声を広く伝え、地元球団を盛り上げたい」と語る。