<泉パークタウン>開発半世紀「完成」へ 三菱地所、最終区域の造成を来月開始

仙台市泉区の泉パークタウン開発を手掛ける三菱地所が、最後の開発区域「第6住区」の造成を11月に始めることが分かった。2022年春以降、一戸建て用の宅地1965区画を分譲する予定。第6住区の事業が完結すれば、民間単独では国内最大規模を誇り、半世紀以上にわたるプロジェクトが大きな節目を迎える。
関係者によると、第6住区の計画地は市地下鉄南北線泉中央駅から北西に約6キロ離れ、泉パークタウンでは既存の寺岡、紫山両地区の西に位置する。開発面積は約148ヘクタールで、泉中央駅近くのユアテックスタジアム仙台の約87個分に当たる。
宅地や道路、公園、集会所などを整備し、一部には店舗が立地可能なエリアも設ける。東、中央、西の3工区に分かれており、うち東工区は11月中旬にも着工し、21年12月下旬の完成を見込む。中央、西の各工区の着工時期などは今後、決定する。
三菱地所は今月中旬、第6住区の着工について近隣住民に説明。同社の担当者は「泉パークタウンの従来の開発理念を踏襲し、時代に合った住区にしたい」と述べたという。
同社は1969年、総開発面積約1070ヘクタールに上る泉パークタウンの開発に着手。多彩な生活機能を備えた複合型都市を目指し、計画を進めてきた。
74年に街開きをし、分譲開始。これまで高森、寺岡、桂、紫山の各地区に5住区が完成し、住宅や学校、商業施設、スポーツ・レクリエーション施設、緑地などが配置された。今年4月1日現在、約1万100世帯2万5800人が暮らす。

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