仙台・宮城観光キャンペーン推進協議会(会長・村井嘉浩知事)の観光PR動画について、県議会の野党4会派は27日、品位を欠き、男女共同参画の理念に反するとして県に配信中止を申し入れた。
民進党系の会派「みやぎ県民の声」(10人)、共産党県議団(8人)、社民党県議団(2人)、無所属の会(2人)を代表して男性県議7人が、河端章好副知事に要請書を手渡した。
動画はタレントの壇蜜さん(横手市出身)が牛タンやずんだ餅を妖艶な言い回しで紹介。投稿サイト「ユーチューブ」の再生回数は230万回に達した。
県民の声の藤原範典会長は「税金を使って県のイメージを下げている」と批判。他の議員も「女性差別で男性蔑視だ」「感性が疑われる」と抗議した。
河端副知事は「観光PRには他県との差別化が必要。キャンペーンの一環として制作しており、様子を見たい」と理解を求めた。
県議会の全女性議員7人も動画の配信中止を求めている。県には批判など約200件の意見が寄せられているという。