<災害公営住宅>新しい町を象徴 複合型完成

仙台市で唯一の複合型災害公営住宅となる卸町コミュニティプラザ「ほるせ」が完成し、若林区卸町の現地で24日、完成式典があった。鉄筋9階の建物の1、2階にオフィスや医療機関、交流スペースを、3階以上に公営住宅(98戸)を整備した。
市と地元事業者でつくる協同組合仙台卸商センターが共同運営する。市地下鉄東西線卸町駅から徒歩圏にあり、住宅や商業施設の集積が期待される「ニュー卸町」の中核施設となる。
事業費は約35億円。愛称のほるせは、英語で卸売りを意味するホールセールから取った。公営住宅は1日に入居が始まった。
式典には関係者約80人が出席した。奥山恵美子市長は「東西線で卸町も変わりつつある。住民と行政が一体となった新たなまちづくりのシンボルにしたい」と あいさつ。卸商センターの氏家裕一理事長は「復興への思いを託した施設。ここを拠点に卸町の未来を育てたい」と強調した。
仙台市が整備する災害公営住宅の全3206戸は、今回でほぼ整備を完了。6月に全て完成する。

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