<災害公営住宅>気仙沼の一戸建て入居開始

気仙沼市が計画する災害公営住宅整備事業で一戸建てタイプの初めての入居開始式が30日、同市長磯下原の現地であった。市内の工務店などでつくる一般社団法人「気仙沼地域住宅生産者ネットワーク」が建築を担い、地場産材を使って住宅を仕上げた。
 完成した「市営長磯浜南住宅」は計20戸で、辞退した1世帯を除く19世帯36人が入居する。いずれも木造平屋で、建築面積55、65、80平方メートルの3種あり、対面式キッチンには、気仙沼市が水揚げ量日本一を誇るカツオが丸ごと入るシンクを採用した。
 式では生産者ネットワーク代表理事の熊谷敬一郎クマケー建設社長が「地元業者が連携して施工した。地場産材をふんだんに使った住み心地を楽しんでほしい」とあいさつした。
 母、次男と入居する旅館業辻〓一さん(55)は「入居者同士が力を合わせ、楽しい生活をつくっていきたい」と笑顔を見せた。
 生産者ネットワークは木材供給や建築、設備工事に携わる94社・団体で構成。市と協定を結び、災害公営住宅2155戸のうち、2017年1月までに15地区で一戸建てと長屋タイプの809戸を建築する。市内では集合住宅タイプ165戸が完成している。
(注)〓は隆の生の上に一

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