プロの漫才師から言葉遊びの奥深さや表現の楽しさを学ぶ特別授業が16日、宮城県栗原市の花山小(児童25人)であり、子どもたちがネタ作りや掛け合いに挑戦した。
講師は、吉本興業の宮城県住みます芸人で活躍する「爆笑コメディアンズ」で、授業に先立って漫才を披露。巧みな話術で場を盛り上げ、「笑いに正解も間違いもない。とにかく楽しんで取り組んでほしい」と呼び掛けた。
実践の時間で与えられたお題は「次の授業に教科書とノート、あと何を持ってきた?」で、児童はペアになって漫才を考えた。「(寝るための)布団」「おもちゃ」といったちゃめっ気たっぷりの回答を盛り込んだネタを披露し合い、授業は笑いに包まれた。
5年の佐藤新(あらた)君(10)は「どうしたら受けるかを考えるのが楽しかった」、佐藤榛(はる)君(11)は「発表は緊張したけど、笑いが起きたときはすごくうれしかった」とそれぞれ語った。
特別授業は、以前から親交があった花山地区の住民と吉本興業の担当者との間で話が持ち上がり、県内で初めて開かれた。