<白石・刈田ウイーク>冬の使者、優雅に羽休め 白石川にハクチョウ

川面に立ち込める朝霧が、羽音とともに揺らめく。
 宮城県七ケ宿町を水源に白石市、蔵王町などを潤す白石川。同町宮の白石川松ケ丘公園付近で、今年もハクチョウの一群が長旅の羽を休めている。
 県南有数の飛来地。近隣住民でつくる蔵王町白鳥愛護会によると、4日現在で約800羽が飛来した。
 10月下旬から翌年2月中旬に姿を見せる冬の使者たち。「風に向かって飛び立つ姿が美しい」と会長の佐藤幸孝さん(71)。ハクチョウに魅了され、見守り続けて約40年になる。
 白石川沿いには白鳥信仰が根付く。コロナ禍に覆い尽くされた1年。力強く水面を蹴り、逆風を切り裂かんばかりに羽ばたく翼に、再起の思いを重ねる。

 地域に密着した情報を集中発信する「拡大・移動支局」の第6弾として、「白石・刈田ウイーク」を12日まで展開します。白石市、蔵王町、七ケ宿町のニュースを丸ごと1ページで紹介するほか、複数の紙面で記事や写真を大きく掲載します。話題、情報をお寄せください。連絡先は白石支局0224(25)2201、電子メール shiroishi@po.kahoku.co.jp

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