<福幸商店街>仮設から仮設へ移転、再出発

東日本大震災で被災した宮城県南三陸町歌津の商店が集まる仮設商店街「伊里前福幸商店街」が、復興事業のかさ上げ工事に伴い約200メートル離れたプレハブの仮設店舗に移転し、7日、オープンイベントが開かれた。
式典で商店街運営組合の高橋武一組合長は「1年後の本格再建に向け、まちづくりの核となるようお客さまとのつながりを大切にしていく」とあいさつ。関係者がテープカットし再出発を祝った。仮設から仮設への商店街移転は珍しい。
新しい商店街は伊里前湾に面する場所に建てられ、海産物販売店や電器店、理容店など10店が入る。佐藤酒店の佐藤裕さん(22)は「地域の若い人が集える場所を目指したい」と話した。
商店街があった旧市街地は約5.5メートルかさ上げされ、来年3月にも福幸商店街を引き継ぐ商店施設が開業する。

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