<秋刀魚収獲祭>炭火焼きの香りに誘われて

全国有数のサンマ水揚げを誇る宮城県女川町で25日、「おながわ秋刀魚(さんま)収獲祭2016」(女川魚市場買受人協同組合主催)があった。東日本大震災で大きな被害を受けた町中心部では初の開催。県内外からの大勢の人でにぎわった=写真=。
女川港に水揚げされた新鮮なサンマの炭火焼き5000匹と、すり身汁4000食を無料で提供。長い行列ができ、来場者は秋の味覚を堪能した。
1ケース20匹入りの生サンマが1000円という格安販売もあり、用意した1000ケースが短時間で完売した。
家族4人で足を運んだ東松島市の公務員鹿毛(かげ)裕介さん(31)は「女川のサンマがおいしいと聞き、初めて来た。脂が乗っていて、本当においしい」と炭火焼きを味わった。
買受人協同組合の高橋孝信理事長は「震災から5年半。女川の着実な復興を見てもらうとともに、おいしいサンマをたくさん食べて帰ってほしい」と話した。

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